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使っていないものは捨てるべき!?【遺品整理と生前整理】

こんにちは。整理収納・防犯アドバイザーの瀬尾さちこです。

先日、お寺で整理収納のお話をさせて頂いたことを書きました。
http://kurashinotorisetsu.com/?p=2316
遺品整理や生前整理で本当に大切なことは、捨てることではない
と私は考えているということも。

変な言い方かも知れませんが、「捨てること」は目的じゃなくて
結果なんだと思うんです。

”断捨離”とか”ときめきの整理術”とか、捨てることに関する情報が
あふれています。

「使わないモノは捨てましょう!」
使わないモノは、捨てなくてはいけない。

整理収納に関心の高い方ほど、そんな風に強く思っていらっしゃって、
それでも捨てられないご自身の気持ちと葛藤をしていらっしゃるように
感じています。

確かに、捨てることが必要な場合もありますし、捨てた方が良いモノも
あります。

捨ててしまえば、色々な手間がはぶけます。

「捨てハイ」と私は呼んでいるのですが、一つ何かを超えて捨て始めると
気持ちがハイになってきて捨てることが気持ちよくなってきます。

ただ、形見のようなモノや生前整理を目的とする場合は、捨てることは
一番最後!

まずは、活かすにはどうしたら良いのか。
誰に受け継ぎたいのかを考えた方が良いのではと思うんです。

遺品、形見から大切な人の思い出が薄らぎ、”ただのモノ”になるまでには
最低でも3年、10年20年と長い月日がかかるもの。
残してくれたモノをそばに置き、活かす方法を考え、使い続けることで、
姿は見えなくても大切な人とずっと一緒に居続けているように感じられる
かも知れません。

残された人にとっては、それが生きるための大きな力になってくれるのでは
ないかと。

残してくれたそのままのかたちで使いにくければ、少しかたちを変えて。

例えば、着物なら二部式に、帯を付け帯に作りかるだけで、随分と着やすく
なります。(参照:http://www.youtube.com/watch?v=lEzdilenL_s

お布団なら、寝具技能士という資格を持った布団職人さんに打ち直しを
お願いすれば、座布団として使えるようになります。

元気なうちに自分のモノを見直す生前整理も、ご家族への愛情の証として
ならば、この世を旅立つときに持って行きたいものはなんなのか、残して
行くものは誰にどう使ってもらいたいのか、ご自身がいなくなったときに
処分してもらいたいのはなんなのかを、しっかりと伝えられるようにする
ことの方が大切なのです。

使わないモノは捨てる。

決してこれだけが正解ではありません。
そして、家の中のモノを減らさなければならないとしても、形見よりも
もっとラクに減らせるものがきっとほかにあるはずなのです。

 

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