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モノのむこうにあるもの〜器と着物と常滑街歩き〜【2】モノカラ
2週間ほど前に常滑で開催したイベント『器と着物と常滑街歩き』のご報告の続きです。
http://ameblo.jp/aburisyake/entry-11352868519.htmlこちらの記事も、あわせてご覧頂けると 嬉しく思います。
常滑やきもの散歩道の街歩きとともに、このイベントのテーマにしていたのが 器からつくり手さんの意図を読み取るということ。 街歩きの途中で、morrinaさんの本店でもあるSPACEとこなべさんに立ち寄らせて頂きました。
常滑焼といえば、土管、焼酎瓶、盆栽鉢そして急須。 morrinaさんよりもさらに少し上級者向けの器を扱われるSPACEとこなべさんの2階では 多くの常滑焼の急須が展示されています。
ここでは、急須のカタチからつくり手さんの意図を。
急須に限らずですが、その材質やカタチ、大きさ、重さなど、 使うシーンを考えてつくられています。
急須は特にそれがわかりやすいものなのかもしれません。
少し大きめにつくられているものは、日常的に飲むそんなに高価ではないお茶用。 小ぶりにつくられているものは、玉露などの高級茶を頂く、煎茶道に使用することを 意図されています。
持ち手の部分も、水平に近いカタチでつくられているものと、上向きにつくられているものがあり、 上向きにつくられているものは床に座して使うことを意図して。 水平に近いカタチでつくられているものは、テーブルで使われることを意図されています。
急須の中の茶こしも、目の粗いものは大きめの茶葉のために、 目の細かいものは粉茶などの茶葉の小さいもののために。
蓋のカタチも、大きく分けて3種類あり、一番の大きな違いは片手だけで注ぐか、 また両手を添えて注ぐ必要があるのかというところなのだそうです。
morrinaさんに移動して、杉江さんから 常滑と常滑焼の歴史、 つくり方(轆轤と型成型)の違いや、それぞれの中にも良いものやそうではないものがあること、 陶器と磁器の特徴と相性の良いカトラリーについて、 焼締と釉薬による色合いの違い、 薪窯とガス釜、電気釜による焼き方の違いなど たくさんのコトを教えて頂きました。
参加者の皆様・お着物について教えて頂いた森下さんからも、 日常と非日常というキーワードからスイッチを入れるためのモノというお話しや、 モノがなくなった後もそこから受け継ぐ想いと残るものなどの興味深いお話しも。
器・モノから、人を知り考える、良い時間が持てたように思います。
このイベント、当初企画していたのはここまででしたが、 杉江さんのお取り計らいでこの後とても素敵なサプライズがありました。
またまた長くなってしまったので、このお話しはまた次回に。