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ジメジメ時期の収納と除湿剤の効果的な使い方

曇りや雨の日が続く、梅雨の時期。
気温も徐々に高くなってくる7月は、お家の中の湿度もグンと高くなります。
この時期に気になるのが、収納の中の湿気。
「久しぶりに使おうと思ってだしたモノにカビが生えてた」なんていう悲しいことにならないためにも、いくつかのポイントをおさえて少しでもリスクをへらしたいものですね。

ただ除湿剤を入れているだけでは効果なし?!

収納の中の湿気対策として、除湿剤を入れていらっしゃる方も少なくないかもしれません。
その除湿剤は、いつ頃交換したものでしょうか。
そして、今、どのようになっていますか?
もしも水が一杯に溜まっているとしたら、その除湿剤は入れていても効果がありません。
水が溜まって行くタイプの除湿剤は、その効果が目に見えやすいこともあり、入れることで安心感を得られてそのままになってしまいがちですが、定期的なチェックと交換がかかせないのです。

さらに、その除湿剤も使い方によって力をしっかり発揮してくれたり、逆にあまり効果を発揮してくれないことも。
湿気と収納の中の特徴を知った上で効果的に使用したいものですね。

湿気は上から下に

押し入れ、クローゼット、下駄箱。
住まいの中には様々な収納がありますが、湿気を考えたときにすべての場所に共通する傾向があるようです。
それは、下の方に行くに従って湿気が溜まりやすくなるということ。
除湿剤は、上段よりも下段に。できれば四隅に置いておくと良いでしょう。
ただ、その際は衣類等に接したり、たおしたりしないように注意が必要です。

湿気の溜まりやすい下段には、長期間ずっと保管したままになるモノの収納にはあまり向きません。
行動動線で収納を考えると、一番よく使うものは中段、次によく使うモノや重いものは下段、そしてほとんど使わないモノや軽いモノは上段に収納するのが適しているのですが、湿気対策で考えた場合は長い期間保管するモノほど上段に、頻繁に出し入れするモノほど下段にしまうほうが良いかもしれませんね。

空気も一緒に収納を

さて、除湿剤でもっとも一般的なプラスチックケースの中に白い粒が入った2層からなるタンクタイプのもの。この仕組みをご存知ですか?
白い粒の正体は、固形の塩化カルシウム。
空気中の水分を吸収して、溶けていきます。
タンクの中の液体は、水ではなく塩化カルシウム水溶液なんですね。
(参照:オカモト株式会社ホームページ

除湿剤が空気中の水分を吸収するという事は、そう、収納の中でしっかりと空気のスペースを取ってあげる事が必要になってくるのです。

収納全体の容量に対して、モノを収めておくのは8割程度がおススメ。
残りの2割は、空気を収納しておきましょう。
押し入れの場合は、下にすのこを敷くとともに、壁にも立てかけて空気の通り道を作っておくのも一つの手ですね。

晴れた日には空気の入れ替えを

除湿剤に頼ってばかりではなく、自然の力も特にこの時期には逃さず活かしていきたいもの。
梅雨の合間のお天気のよい日には、収納の扉を開けて空気の入れ替えをしましょう。
タンスの引き出しや、衣装ケースなどの引き出しも開けて。

その際、扇風機を収納の中に向けてまわしておくと、さらに効果的です。

クリーニングから帰ってきてビニールのかかったままのお洋服は、ぜひビニールを外してあげてください。
ホコリが気になる方は、通気性のある市販の不織布でできた衣類カバーを使ってみられてはいかがでしょうか。

特にお金を使わなくても

除湿剤の効果的な使い方という方向から梅雨の時期の収納についてお話しして参りましたが、湿気を意識したモノの収め方をしたり、空気が循環しやすいように8割収納を心がけたり、晴れた日にしっかりと換気をする事は、それだけで湿気をおびがちな収納の中を和らげることができます。

朝おきてお布団をしまうときにはすぐに押し入れに入れてしまわずに少し時間をおいて汗を蒸発すること心がける等、日ごろの行動への小さな気配りとあわせて、湿気について心に留めながら対策をすることで、しまっておいたものを次に使うときの快適さや安心感も、きっとうんと増すはずです。

モノにたいしてのほんの少しの気配りをしながら、梅雨明けを待ちましょう。
梅雨明けまでもう少し!
待ち遠しいですね。

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