家族に片づけさせる方法
セミナーやコンサルティングなどで、よくこんなご質問を頂きます。
「家族がなかなかモノを捨ててくれないし、使ったモノも元に戻してくれないんです。家族に片付けをさせるためには、どうしたらいいですか?」
モノを捨てる”整理”と、使ったものをもとに戻す”片付け”、この2つは少し性質が違うのですが、できない(しない)原因にはいくつかのことが考えられます。
*面倒くさいと感じている
*ご本人はその必要性を感じていない
*「要る・要らない」の判断基準が曖昧で、判断することが苦痛
*モノの戻し場所を把握できていない、もしくは決まっていない
*収納(モノの定位置)の場所や方法に、少し無理がある
これらの問題点を分析して、改善を図っていくことで、片付けやすい環境をつくっていくことはできます。
ただ、イヤだと思っていることをやらせること、やる気のない人にやる気をださせる・・・そんな方法というのは、なかなか難しいもの。
「やりなさい」「やって!」と言われればいわれるほど、気持は逆の方向へと向かってしまうかもしれません。
では、どうしたらいいのか?
人が何かを行動に移す原動力になることには、大きくわけて2つのパターンがあります。
*痛み(不便さや悩み)を解消するために
*楽しそうと思えることを体験したい
とくに、ご自身で楽しそうと思われてはじめられることは、持続性が高く、よりクリエイティビティが発揮されるもの。
一見遠回りなことに思えるかもしれませんが、ご家族に整理収納・片付けに参加していくためには、まずはご自身が楽しそうにされているところを見せていくのが近道なのかもしれません。
ただ、そのときに”家族を動かすために”という想いが強すぎると、またご自身のストレスになってしまう場合もあります。
気楽な気持で、ご自身が楽しまれること。
それが、一番健全なのかもしれませんね。